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小川糸のエッセイ『犬とペンギンと私』

2007年分から毎年読んでいる、小川糸さんのエッセイ(文庫本)が出ました。
ほっこりさせてくれる。癒される。だからお気に入り♡
2017年2月に出版された本書は、2014年分(1年分)の日記です。(だいぶズレがあるけれど…)
なかなか新刊が出る様子がなかったので、まだかまだかと待ち望んでいたのでした。

今回は新しい家族になった飼い犬の事を中心に、
お馴染みのベルリン暮らし、ベルリンを離れてヨーロッパ周遊のお話も綴られていました♪




以下、印象的な個所を本書から引用。

P76 (旅先のインドにて)
空がきれい。
鳥がきれい。
風がきれい。
光がきれい。
緑がきれい。
水がきれい。
星がきれい
人がきれい。
ここは、私にとってまさに天国みたいに美しい場所。
今、私のすべてが、キラキラとした素敵なもので満たされている。

P97 (取材先の長崎にて)
長崎のお魚は、本当においしい。
(中略)
あんな見事な鯛めし、食べたことがない。
思案橋にある、「御飯」ってお店です。

P146 (仕事で訪れたフランスにて)
すてきなすてきな夜だった。
でも、そろそろ恋しくなってきた。
うどん、蓮根、豆腐、味噌汁、お風呂、そしてコロ。
よく考えると、ここのところずーっと、乳、乳、乳、乳、肉、肉、乳、肉、乳、みたいな食事をしている。

P260 (9日間のイタリア旅行を終えて、ベルリンでの日常生活が再開)
ヨーロッパの他の都市をいくつかまわって、それぞれ素敵な町はあったけれど、でもやっぱり、私にはベルリンが一番しっくりくる。
(中略)…身の丈にあった暮らしをするという点では、ベルリンにまさる都市はないと思う。
by traveler79 | 2017-04-23 20:23 | 読書