『水上マーケットの朝、アヒル粥の夜』高谷亜由

水上マーケットの朝、アヒル粥の夜 あっちこっちベトナム旅ごはん

著者は京都で料理教室を開き、タイ・ベトナム料理を教えている高谷亜由さん。
20歳のとき初めての海外一人旅でベトナムを訪れて以来、頻繁にベトナムへ渡航し、ついにはベトナム料理を生業とするまでに。

高谷さんと私は同じ歳。私も20歳を過ぎた頃ベトナムを訪れている。
貴重な異文化体験を得られたけれど、特別魅かれるものは無かった。
あれから15年もの歳月が経ち、ベトナムはどんどん発展をして変化し続けているんだろうなぁ。

さて、この本は高谷さんのイラスト入り旅ごはん日記をもとが基になっている。
ベトナム料理の奥深さについて知ることができた。
また、訪れたら参考にしたいおすすめのお店も紹介されており、読み応えのある1冊。

以下、本書より。
旅に出ると、私は小さなノートに日記をつけます。その日の天気、行った場所や出会った人、食べた料理のスケッチや買ったものの値段、それから日々感じたささやかなことをありのままに。書いているうちに、「そうか、このとき私はこういうことを感じていたんだな」とその場では気づかなかった感情が新たに追加され、何年もあとにまた開いてみても、色や光や音、味や手触りや自分の気持ちまでも、不思議なことにそのときと同じように蘇らせることができるのです。私はこれを旅の記録ではなく、旅の記憶と呼んでいる。

あとがきより。
ベトナムにいて、好きやなぁと思うところ。
人や街や食材が元気でいきいきとしている。
喜怒哀楽と五感が、激しくなったり敏感になったりで忙しい。
歩くのも考えるのも食べるのも、ゆっくりやるほうがだいたいうまくいく。
(略)
ベトナムと私の関係は恋愛に似ています。
会うたびに好きになって、もっと知りたくなってしまう。いつまでも好きでいたいから、良いところも悪いところも長い目で見て、ずっと付かず離れずの距離を保っていたい。それで気がついたら、もう15年も想い続けているのでした。

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by traveler79 | 2016-06-13 05:42 | 読書 | Comments(0)