『子どもはなぜ勉強しなくちゃいけないの?』

「なぜ勉強しなくちゃいけないの?」という子どもの疑問に対し、8人の著名人が回答した本。

子ども編・大人編がある。
前半の子ども編は、子どもが読める文章で分かりやすく書かれているのが良かった。
「なぜ勉強しなくちゃいけないの?」と子どもに問われたら、是非読ませたい。
子ども編だけ読んでも十分という感じでしたが(ほとんど内容は同じなので)、親自身も勉強になる1冊です。



<内田樹>
●「勉強する」というのは、ひとことで言うと「生き延びる力を身に付ける」こと。

<瀬戸内寂聴>
●勉強とは知識を取りこんで頭や心を成長させること。いわば「心の栄養」を取ること。
●学校で習うようなことはすべて最低限の「心の栄養」。
●学校の勉強だけでなく、本からも「心の栄養」は得られる。

<坂東眞理子>
●勉強は「生きていくため」に必要。生きていくためには自分でお金を稼げるようにならなければいけない。人生、常に勉強。

●これが何のために役に立つのかという科目があっても、好き嫌いせずいろいろなことをやってみることで、多くの人と共通の話題や関わりが生まれる。→人生が豊かに!

<茂木健一郎>
●勉強することとは、自分をかがやかせること。 
プラトンの言葉より→自分をかがやかせる以上に素晴らしいことは、この世に存在しない。

●勉強をすればするほど知識が増える。知識が増えるということは、他人との共通の話題が増えるというだけでなく、自分自身のものの見方が広がるということも意味する。

●視野が広がる→自分にとっての世の中がちょっと面白くなる。

●勉強を続けるコツは、人のことを気にせずマイペースを保つこと。

●「学校に行っているから勉強しなければならない」ではなく、「勉強するために学校をうまく利用しちゃおう」という発想に切り替えた方がきっとラクになって、勉強が楽しくなるよ。

<養老孟司>
●勉強とは「山道を登る」みたいなこと。
勉強をすると、目には見えないけれど自分が成長する。

たとえ→山道を登っていくのはつらいけれど、高く登れば登るほど遠くの景色が見渡せるようになる。見える世界を広げていき、自分自身の成長につながる。

●好きなことを徹底的にやっていくと、勉強が必要なことが分かる。

●「答え」を知ることよりも、考えることが大事。
「答え」のない疑問こそ、いつまでも自分で持っていなきゃいけない疑問である。

おとな編より
●世界どこへ行っても通用する力を身に付けることが必要。
①手に職をつけること ②考え抜く力を磨くこと

●塾にはない学校の機能
①集団生活を学ぶ場 ②いろいろなタイプの子と一緒に過ごすことで多様性を知る
③嫌いなことをどのようにしてやり過ごすかという経験を積むことができる

●「センス・オブ・ワンダー」が人生を豊かにする
子どものときにしか感じられない「センス・オブ・ワンダー」がある時期を大切に。
好きな事と出合ってそれを好きであり続けることは大事。
→「大きな問い」へと子どもたちを導く。

●今までわからなかったことがわかるようになるとか、できなかったことができるようになるというプロセス自体が喜びのもとになる。この感覚を子どもに身に付けさせることが大事。そのサイクルができれば子どもは勝手に勉強を続けるようになる。
→大人が小さな成功体験をたくさん演出してあげればよい。

●勉強はそれぞれのペースでやればいいのに、強制されるから嫌になる。

●知識や教養は、高性能な脳内ネットワークを形成する。そのネットワークが発達すればするほど、1つの知識をインプットしただけでもそこから得られるアウトプットの総量が増すことにつながる。
→何をするにせよ幅広い教養が必要。

●多くの人は、大学受験のような目標を掲げてしまうから勉強がつまらないものだと錯覚してしまう。
勉強とは自分のペースでゴールのない道のりを行く散歩のようなものだと思えば、勉強が楽しくなるはず。→自然に知識や教養が身に着く。
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by traveler79 | 2014-10-27 12:44 | 読書 | Comments(0)